令和6年9月挨拶
令和6年8月26日
ホームページをご覧の皆様にご挨拶申し上げます。
今年も日本列島各地、不順な天候にさらされております。
7月末の大雨では境内の沢も氾濫し、一部が浸水する被害もありました。
数十年の間、起こらなかったことであり、環境の変動を強く感じる夏となっております。
「諸々のものは移り変わる」ことを強く信ずる者としても、そのことによって
大きな苦しみを得た方々を思わずにはおれません。
被害に遭われた多くの方にお見舞申し上げ、これからの安寧をただただお祈り申し上げます。
今日は今日の風、明日は明日の雨、明後日は明後日の晴れ、私たちに与えられた今日を生きる智慧は
常に私たちの中にあります。
強い悲しみや憤りは、そのことを暗く覆う力がありますが、それを払う力もまた私たちの中にはあります。
この智慧が息づくことを願う。
これが釈迦牟尼世尊に祈る際に言う「種智の円かならんことを」の意味です。
私たち一人一人のもつ智慧を信じ、それが互いに強く育まれることを祈り日々を過ごすこと。
これが苦難を越えていく力の源泉であると私たちは信じます。
秋に向かって台風も増えていくようでございますが、秋は同時に実りの秋です。
田畑と共に私たち自身の実りも願いながら、今後も勤めて参りたいと思います。
皆様のご参詣をお待ち申し上げております。
住職 合掌