令和2年8月挨拶
令和2年8月23日
ホームページをご覧頂き、誠に有り難う御座います。
梅雨明けを迎える事無く、御盆が過ぎて行きました。
今年はどこへ行っても、何をしていてもコロナによる影響を免れ得ず、
不安と複雑な思いで過ごされた方が多かったようです。
当山でも彫像会の開催の中止をやむなく決定致しました。
多くの方と共に仏の道を行じていくべき身の僧侶として、出来る事が少なくなることは何よりも辛いことで御座います。
異常なまでの暑さも相まって気が滅入ることも多くなろうかと思います。
しかし、そんな気持ちになった時、あえて自分以外の誰かに目を向けてみて欲しいと思います。
自分の周囲にはいなくとも、どこかでコロナと戦っている人がいる。
その人たちを支えている、その人の家族や友人がいる。
その人たちが住む街を動かしている人たちがいる。
そして、最後にその目を自分に向けて、「自分にもそういう人がきっといる」
そのことに思いを向けて欲しいと思います。
ここにいない誰か、と言った時、それは今生きている方も先祖も関係ありません。ここにいないけれど、いる誰か。それが私たちを動かし、私たちのいる世界を動かし、そして世界が変わり続けていく。
大切なことは、その事実をちゃんと皆で共有すること。
それが「共に生きる」ということだと思うのです。
住職 合掌
次回行事予定
令和7年 2月行持予定
1日 祝祷日
2日 10世正当
4日 布薩
14日 普賢菩薩諷經
15日 祝祷日
18日 観音菩薩諷經
24日 地蔵菩薩諷經
25日 文殊菩薩諷經
27日 盧舎那仏諷經
28日 道元講